ソシオ・ヒストリアでは、“学問”をテーマに絵でまとめ、その絵を切り口に内容を解説していきます。

 そのため、考えや概念などを表現するイラストを目指します!!

それでは、このページでは「ソシオ・ヒストリア」の記事の作成過程を解説します!!

20180531ソシオヒトルリアの作り方 ステップ1

【STEP 1】

 まず一番興味のある事を思い出します。

 そのとき大切なのが、その興味のある事が「誰が?」「いつ?」「どこで?」行ったのか、はっきりさせましょう。

 例えば「夢の解釈」に興味があった場合、夢の解釈を唱えた人が沢山いるはずです。かならずどれか選び、確定させましょう!!

20180531ソシオヒストリアの作り方 2

【STEP 2】

確定しましたら、確定した「人物」「時代」「場所」で連想することを心に留めましょう

例えば、「フロイト」でしたら「そういえばフランスに催眠について学んだ」、「ユングとアメリカに行って、アメリカの心理学で有名なジェームズと会った」など何となく知っている事を思い出します。

また「アメリカに行った時代」や、「ジェームズ」のキーワードから、「夏目漱石が吐血して、その後ジェームズの本を読んだな」など、「時代」や「場所」からの連想も積極的にしましょう。

そうして連想したこともしっかり、「誰が?」「いつ?」「どこで?」を確定しましょう。

20180531ソシオヒストリアの作り方 3

【STEP 3】

連想しましたら、深堀する「メインとなる一冊の本」を選びます。

「メイン」としているのは、参考資料を「サブ」として分けて、深堀がブレないようにするためです。定めないとどんどん色々な本に移ってしまい、テーマが拡大しきってしまい、記事にするための「まとまりのある内容」まで辿り着かなくなってしまうからです。

「メインとなる一冊の本」は、興味のある事柄と連想した事柄を一番「カバーする(包括する)」本を選びましょう。また、「余白がある」と、書き込みができるので、後で記事にするときのネタとして保存しやすくなります。更に抽象的な事柄が述べられたものより、「だれが?」「いつ?」「どこで?」がしっかり具体的に多く載っている本の方が、確定した事柄と連想した事柄の疑問に答えてくれるのでお勧めです。

※(さて、これは【STEP 2】の補足にもなるのですが)次のステップの準備として一番興味のある事柄を行った人物の同世代を思い浮かべておくと、「時代」「場所」を共有して」いる可能性が高く、これから調べていくのに役に立ちます。

20180531ソシオヒストリアの作り方 引用1
20180531ソシオヒストリアの作り方 引用2

【STEP 4】

では、興味のある事柄と連想した事柄のつながりを調べて行きましょう

調べ方としては、「メインとなる一冊の本」を読むこと主軸として、読みながら思い浮かんだことを書き込んでみましょう。また気になった事は調べて書き込んでいきましょう。

特に、人物や建物・芸術作品などはイラストとして書き写すと、その対象の細かい部分が分かったりします。また後で思い出すときも、イラストがあると記憶に留まっている確率が高くなります。

参考文献などを使ったときは、極力重要な部分は書き抜きするようにしましょう。後で記事を書くときに役立ちます。また、読んだだけだと後で忘れてしまったり、その個所について深堀したくなったとき、書いてあると作業が進めやすくなります。

本を読み進んでいく内に、さまざまな事柄の繋がりが蓄積してきたら「記事」にしましょう!!

【STEP 5】

そうしましたら「記事」にしましょう!!

イラストは、一番その繋がりの蓄積(集積)を切り出すのに最適なものをモチーフにすることをオススメします!!

文章は、書きこんだイラストと文章を並べて、それぞれの繋がりを埋めるために解説するような感じで書き込んでいきます!!

これで記事が完成です!!

是非、試してみてください。

「量」より「質」を重視する読書になり、密度の高い時間が送れるはずです!!

【補足】

⓵記事を書く効用
ⅰ新しい物事を見る視点を広くする
ⅱ対処するための道具を大切にする
→具体的には道具の実用性よりも、可能性や可変性の方を重視する
ⅲ ⅰとⅱの理解を早めるための知識を保有する
ⅳメゾットと違い、出来事を取り扱うため、出来事の可能性や背景や繋がりを想像しながら学習するため、インプットともにアウトプットも行うため、知識の記憶の定着率を高める
また、時系列と空間を基本単位としているため、ジャンルや分野を超えて理解し定着率を高める。空間と時間で記憶すると、そこで起きたエピソードや環境と共に覚えるため、アウトプットにも向いている。
ⅴ物事と道具の将来への変化を予想することができるようになる。

⓶イラストの描く際の私のこだわり
人物を描くときはクロッキーと美術解剖を意識する
風景を描くときはパースを意識する
レイアウトを組むときはムーブマンを意識する
文字を組むときはロゴマークを意識する
色を塗るときは、配色イメージチャートで色相を選び、配色を決めたら彩度と明度を調整して陰影をつける
細かいところはGペンと0.38mmのボールペンを使い、全体は筆ペンで描くと短時間でイメージをカタチにすることができる
写真は実物よりも印象の抽出や素材感の演出を心掛けて加工する
フィルターで出来上がりを調整する

⓷記事を書くことの今の時代の意義
現実に対処する「考え」を「学問」と定義したとき、3つの「学問」を区別できる。
第一の学問:物事の対処方法や解決方法を考えたもの(事業計画やマニュアルなど)
第二の学問:物事の解決方法を考えるのに役に立つ考え方(道具)の学問(体系立てられてメゾットや考え方を学べるもの、教科書などで扱う学問)
第三の学問:第一・二が登場した過程と軌跡の学問(○○史と呼ばれるもの)

 仕事をする上では、第一の学問が一番必要とされ、第一の学問さえあれば稼働する。
しかし、より良い方法や同じような傾向のものをよりよく対処するために学ぶ人は、第二の学問を学ぶ。基本的には最新科学などによって証明されたものや、一番影響力のある物、権威がある人が提供しているものを学ぶ傾向にある。
逆を言うと、時代遅れや現実の状況の判断に役に立たないもの、眉唾なものは学ばない。

 そして、第三の学問は、社会ニュースで起こっている事が起こった経緯などを知るために学ぶ人は多い。また、未来に影響が起きそうなことや話題になるようなニュースを学ぶことも多い。
しかし、第二の学問が生まれてきた経緯や普及状況を知るために第三の学問を使うことは少ない。今後個人での情報発信が更に増え、方法論や道具も常に変化が求められるのに、その変化の軌跡を学ぶことは少ない。
心理学や経済学でも、重要とされている考え方を学ぶことはあっても、その考えはどの様に生まれて、どのように普及していったのか、学ぶ人が少ない。
未来的にはその学問が何であるのかよりも、どうやって変化していくのか捉える力の方が必要になってくるのではないかと思う。

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